SNSとの距離感

労働

企業勤め3年目になって給料がだいぶ上がってきた。IT系の人材不足が叫ばれて久しいが、弊社も例外ではないようで、自分みたいな初心者でも割とトントン拍子に昇給している。学生の頃は国内最高峰フェローシップこと学振でギリギリの生活をしていたわけだけど、その n (n>1) 倍は入るようになったのでだいぶ精神的に余裕が持てるようになった。

僕は一応R&D部署みたいなところにいるが、2年と少しやってきてわかったのは、自分は企業がやる応用研究にはあまり興味が持てないということだ。会社がやっているのはだいたい自社ドメインの技術開発とかそれを応用したサービスの特許化みたいなところだが、そういうのは大抵技術ベースで話が始まる。僕はそういう発想があまり合わないようで、常に物事は課題ベースで始まってほしいと思う。これはものすごくざっくり言うと理学と工学の違いなんだろうなと思ったりもする(僕は完全に理学側の人間)。難しい問題を簡単な技術でうまく解くのがかっこいい。ということで、そろそろ転職も視野に入れないとと思っている。

Twitter

ここ数年、Twitterへの投稿がかなり減ってしまった。見てはいても特にツイートすることもないな……となってしまう。要因は色々あって、仕事も含めた私生活の変化が大きいと思う。特に在宅で仕事をしているので日々に大きな変化もない。外に飲みに行った時だけ更新するみたいな感じになってしまっている。

ただ、仕事中ふとTwitterを見て時間を溶かすことはよくあったので色々対処法を模索してきた。最近はフォローしていない人のツイートがよくおすすめで表示され、そういうのは結構うまくできているのでついつい見過ぎてしまったりする。なんとかしようと思っても、人間の意志の力は弱いので、iOSのスクリーンタイムで制限をかけるくらいだと簡単に破ってしまう。最終的に freedom というサービスに課金した。

freedom.to

確か年額は30ドルくらい。Twitter含めたSNSなどへのアクセスを自分で決めたスケジュールで完全にブロックしてくれる。今は平日昼間に設定している。一度発動すると解除するのが面倒なので、SNSを見ることがなくなる。結構良い買い物だったと思う。

その他

4月末からGWにかけて某機械学習コンペサイトのコンペに参加していた。初参加・ソロプレイで世界 top1% くらいには入れたので普通に向いていると思う(上位はチームプレイが多いので、結構健闘したのではないか)。しかし、出身研究グループにいた若い天才教授の「大学院生になったらいつまでも人が作った問題を解いていてはいけない」という言を真に受けているので、こういう天から降ってきた問題を解くだけの競技はこれ以上真剣にはやれない気がする。

なお、コンペの過程で自宅からサーバーに大量のデータ(三日で500GBくらい)を送信していたら、契約しているプロバイダに通信制限するぞと警告されてしまった。

自分はこういう競技をやるよりは、もっと基礎的なことをのんびり勉強するほうが楽しいと感じる。最近はこの本でコンピュータ・サイエンスの勉強をしている。

僕はずっと数学や物理をやっていたこともあり、コンピュータ・サイエンスを体系的に勉強したことがないのがコンプレックスだったのだけど、それを解消するのにちょうど良い。二進法から始まってアセンブリを読んだり、仮想メモリについて概観できるようになったりする。