2022年の振り返り

仕事

今年は就職して三年目。三年目というと、大学院でいえば修士をとって博士一年目というわけで、狭い範囲では自分が一番詳しいというようなことができてくる時期だと思う。僕も今の仕事でやっている領域については、やりたいことを着実に実現できるくらいの知識や技術が身についてきた。社内でもある程度専門性を認められて動けるようになってきて、総じて楽に働けるようになってきたなぁと思う。

しかし、大局的には、自分の興味の方向性と部署のミスマッチがあったり、そもそももっと広い世界を知りたいという気持ちもあって、転職について考えた一年でもあった。実際いくつか面接を受けたりもした。僕は研究開発よりはビジネス応用に興味があって、そういう方向性で働けそうな会社からオファーをもらえたので、順調にいけば春からは新しい職場で働くことになりそう。

Money Talk

就職して三年目になり、ある程度収入も増えてきた。弊社は新卒の給与水準が低いというのもあるが、入社時と比べて額面給与は倍くらいになっている(倍は言い過ぎかもしれない)。学生の時は学振の年収240万円から学費や税金・保険料を払わなくてはいけずとても厳しかった。それを払って、友人と新宿で夜中まで酒を飲む週末を繰り返すと、ほぼ手元にお金は残らなかった。

さすがにその頃とはお金に対する感覚が違ってきていて、払う価値があるものにはしっかりお金を払おうという意識になっている。これは日頃の衣食住などもそうだが、例えば自分は The Economist というニュース雑誌や、obsidian, freedom と言ったアプリケーションにも年会費を払っている。

特にお金のかかる趣味もないので、基本的に収支はプラスになっているが、僕はあまり資産形成それ自体には興味が持てないようで、投資は S&P500 に突っ込むというような passive な動きしかできない。来年は iDeCo をするのかどうかを検討していきたい。

年齢

今年ついに30歳になった。学生時代バイトしていた店の人に、30代になったら一気に健康がガタガタになるからなと言われたのをずっと覚えている。大きな病気をしなかったのは良かったが、魚の目ができたり左耳が聞こえづらくなったり、急に異常な肌荒れが起きたりと、年齢のせいにしたくなるような不調が発生した年だった。

仕事のための技術書などを読む時間が多く、そんなに小説を読めていない一年だったが、その中ではミステリーを読む機会が多かったと思う。アンソニーホロヴィッツのような正統派のミステリーが好み。

ミステリーというのは謎があり、そしてそれは必ず読者にとって明快な形で解決されるので、自分の感性や知性を強く働かせなくてもよく、楽なのである(そしてもちろん面白い)。仕事で疲れているとそういう方が良いんだろう。

2022 ベストバイ

最近SONYノイズキャンセリング・ヘッドホンを買った。そもそも今までは、何年も前に Amazon で適当に買った安いヘッドホンしかなかったので、音質が抜群に良くなって音楽を聴くのが楽しくなった。ノイズキャンセリング機能も強力で、これをつけて仕事をしていると、妻が帰宅したのに気づかなかったりする。

2023

来年は、攻めではなく、守りの一年にしたい。勝負にはもちろん勝ちたいが、その上で内容的には(サッカーで例えると)3-2 ではなく、1-0 のようなスコアで勝てるようにしていきたい。